他人に興味がないって言い訳をして責任逃れする男

私には交際を始めて4年になる相手がいる。同棲を始めて2年。

こんなことがあった。

30代の男女が一つ屋根の下、することはキッチリするし、それなりに回数も重ねるので出てくる問題の一つが「妊娠したかもしれない」騒動だと思う。

私も2度ほど「もしや」と思うことがあった。隠さずに彼へ相談をしたが、返ってきた返事は最悪なものだった。

「子供ができてたら結婚してやってもいい」

「責任を取るつもりはない」

「基本、俺は他人に興味ないから」

などなど。

私は泣きながら叱責し、非難し、いかに傷ついたか必死で訴えた。

彼は私を傷つけたことに対して謝ってはくれたが、「全世界にいる女性への冒涜」をしたことについて、全く理解していないようだった。

何度か話し合いを重ねたが、彼はいつも「これ以上話し合いたくないから謝っておこう、時が過ぎるのを待とう」という態度で、被害者のような顔をしてしょんぼりしてみせる。

私は、だんだん加害者のような気持になってしまい、もう彼に期待するのはやめようと決めた。そうすると不思議なことに、彼が何をしようと気にならなくなり、生活しやすくなったのだ。

 

今は冷静に彼がどんな人間であるか理解できる。

彼はこういう思考なのだ。

「自分一人で生きてきた。今後の人生も一人で生きていく。だから他人が関わることへ責任を持ちたくない。」

ご両親やご兄弟、親戚、友人など彼は優しい人間関係の中で生きてきた。もちろんいじめや合わない人間関係に悩まされる日もあったろう。だが、「他人に興味ないし~一人で生きていけるし」とか言う中学生みたいな主張は、30もすぎれば通用しない。年齢とともに、選択肢は少なくなっていくことも知らないのだろう。

人間はどうやっても人と関わり合いながら、生きていくしかないのに。すでにいろんな人の支えがあって、生きているはずなのに。

別の人間と一緒に暮らしている、ではなく、なんか知らんけど抱かせてくれる女性が家に住み着いてる。程度の感覚なのだろう。その性行為すらも最近はなくなってきた。

 

こういう扱いをされることは、私にも原因があると思う。

責任逃れしようとする彼を責めたこと、まだ子供でありたい人へ大人になれと言ったようなものだろうし、彼からすれば迷惑な話だ。

一瞬でも、「大好きな人との間に子供ができたら幸せだな」と思った私の思考が、彼にとってはただの枷にすぎなかったのだ。

 

最近は彼を「まあ気が合うし時々セックスする同居人」としてみている。

もう二度と「妊娠したかも」なんて相談しない。

他人に興味がないからって理由で、一緒に暮らしている相手へ誠意を示せない相手に父親をやってもらおうなんて思わない。

万が一できてしまったりしないように、避妊薬を飲んでいるし、定期的に産婦人科へ通うようになった。彼はゴムをつけずに生でするようになった。

 

結婚したり、子供を持つことをまだ諦めていないけど、彼とはしないだろう。

そして彼はずっと「一人で生きている一匹狼の俺かっこいい」妄想の中で生きていくんだろう。